CONTENTS
GohGan(ゴーガン)について
コンセプト
福岡・住吉の「010 BUILDING」1階に構える
GohGan は、フレンチとインド料理を軸にした“アジアンフレンチ”を掲げるレストラン。
福岡を代表するフレンチの名店「Goh」と、世界的なインド料理レストラン「Gaggan」の発想を掛け合わせたコラボレーションとして誕生した店で、ジャンルの枠にとらわれない料理をよりカジュアルに楽しめる場として位置づけられている。
料理はフレンチの技術をベースに、インド料理のスパイスやアジア各地の食材・調理法を融合。香りや食感、見た目まで含めて“五感で楽しむ料理”をテーマに構成されている。
コースだけでなくアラカルトも用意されており、ガストロノミーのエッセンスを持ちながらも、より自由で気軽に楽しめるスタイルが特徴。
福岡から世界へ発信する新しい美食の形を提示する一軒として注目を集めている。
シェフについて
この店を率いるのは、
福山剛 とガガン・アナンド の二人。
福山剛は福岡出身のフレンチシェフで、2002年に自身の店
La Maison de la Nature Goh を開業。
ミシュラン星獲得や「アジアのベストレストラン50」へのランクインなど、国内外で評価される九州を代表する料理人として知られている。
一方のガガン・アナンドは、バンコクのレストラン
Gaggan で「アジアのベストレストラン50」1位を4度獲得した世界的シェフ。
フレンチを軸に独創的な料理を生み出してきた福山の感性と、自由な発想とスパイス使いで世界を魅了してきたガガンの哲学。
その二つの個性が交差することで、「GohGan」ではジャンルを超えた新しい料理表現が展開されている。
※2023年のコラボイベントの際の写真
受賞歴・レストランの評価
GohGan自体は2022年末にオープンした比較的新しいレストランのため、
ミシュラン星や「Asia’s 50 Best Restaurants」などの主要アワードをGohGanとして直接受賞している実績は現時点では確認されていない。
ただし、レストランの評価は、共同オーナーシェフ2人の実績によって非常に高い注目を集めている。
福山剛シェフが以前手がけていた
La Maison de la Nature Goh は「Asia’s 50 Best Restaurants」に合計6回ランクインするなど、アジアのガストロノミーシーンで高く評価されてきたレストランとして知られている。
その後、2022年に店を閉じて新たにスタートしたレストラン Goh は、2024年の「Asia’s 50 Best Restaurants」で45位にランクインし、九州のレストランとして唯一の選出となった。
一方で共同オーナーのガガン・アナンドは、バンコクのレストラン Gaggan を率い、「Asia’s 50 Best Restaurants」で4年連続1位を獲得した世界的シェフとして知られる。
またGohGan自体も、日本最大級のレストラン評価サイトである食べログにおいて
「創作料理・イノベーティブ 百名店 2025」に選出されており、国内でも評価の高いレストランの一つとなっている。
こうした背景から、GohGanは
世界的評価を持つ2人のシェフによるコラボレーションレストランとして、福岡のガストロノミーシーンを代表する存在の一つとして注目されている。
ダイニングプレリュード
外観・エントランス
GohGanが入るのは、福岡・住吉に建つ複合施設「010 BUILDING(ゼロイチゼロビル)」の1階。
ガラス張りのファサードが印象的な建物で、外からも店内の様子がやわらかく見える開放的な造りになっている。
エントランスは過度な装飾を施さず、シンプルで都会的なデザイン。
大きなガラス面越しにカウンターやダイニングの雰囲気が伝わり、ガストロノミーレストランでありながらも、構えすぎず自然に足を運べる空気感がある。
店名のロゴサインも控えめで、派手さよりも洗練された印象を重視した佇まい。
住吉という街のローカルな雰囲気と、世界的シェフによるレストランという特別感の両方を感じさせる入口になっている。

ダイニングスペースについて
メニュープレゼンテーション
GohGanの料理は、フレンチをベースにインド料理のスパイスやアジアの食材を掛け合わせた“アジアンフレンチ”が軸。
クラシックなフレンチの構成に縛られず、スパイスや発酵、酸味などを取り入れた自由度の高い料理が並ぶ。
メニューはコースとアラカルトの両方が用意されているのが特徴。
ガストロノミーの技術やアイデアを感じられる料理を、コースでじっくり楽しむこともできるし、数皿を自由に組み合わせて注文するスタイルにも対応している。
料理の内容は、
前菜やスナックのような軽い一皿から始まり、魚介料理、肉料理、スパイスを効かせた料理などが続く構成。
インド料理の要素としては、スパイスの使い方だけでなく、チャットやカレーの発想を取り入れた料理も登場する。
また、福岡や九州の食材も積極的に使われており、フレンチの技法とスパイスの香り、ローカル食材の組み合わせによって、ジャンルに縛られない独自の料理構成が生まれている。
コースでもアラカルトでも、料理は比較的小さなポーションで提供されるものが多く、いくつかの皿を重ねながら食事全体を楽しむスタイル。
ガストロノミーの要素を持ちながらも、自由に楽しめる柔軟なメニュー構成になっている。

実際に味わった料理
パニプリ
今回はアラカルトではなく、コースを選択。
コースの最初に登場したのは、インドのストリートフードとして知られるパニプリ。
小さく丸く膨らんだ揚げ生地が器に盛られ、横にはヨーグルトソース。
食べる前に、スプーンの裏で生地の表面を軽く割り、そこへヨーグルトソースを流し込んで口に運ぶスタイル。
生地は軽やかに弾けるような食感で、割った瞬間に空洞の中へソースが入り込む。
ヨーグルトのまろやかな酸味に、ほんのり感じるスパイスの香り。
一口サイズながら、食感の軽さとスパイスのニュアンスがしっかりと伝わってくる。
フレンチのコースの入口に、インド料理のストリートフードを持ってくるあたりがこの店らしい構成。
最初の一皿として、料理の方向性を自然に示すスターターになっていた。

鶏レバーパテ
鶏の形に抜いた薄いチップの間に、鶏レバーのパテをサンドしたフィンガーフード。
軽く揚げたチップはパリッとした食感で、間にはなめらかなレバーパテ。
レバーのコクを感じつつも重さはなく、ひと口で食べられるサイズにまとめられている。
遊び心のある見た目ながら、味はしっかりレバーの旨みを感じさせる。
コースの序盤を軽やかにスタートさせる一品だった。

鰆の刺身
鰆の刺身に、アンチョビマヨネーズとセリを合わせた一皿。
上には八朔が添えられており、柑橘の爽やかな酸味とほのかな苦味がアクセントになっている。
鰆のやわらかな脂に、アンチョビの塩味とマヨネーズのコク。
そこへセリの青い香りと八朔の柑橘のニュアンスが重なり、全体を軽やかにまとめている。
刺身というシンプルな素材に、フレンチのソースと柑橘の酸味を組み合わせた構成で、
コース序盤らしい軽やかな一皿だった。

柿豚ドッグ
串に刺さった丸いフォルムで登場したのは、柿豚ドッグ。
福岡・うきはの生産者 リバーワイルド が育てる豚を使用。
この豚は、地元の柿を飼料として与えて育てられており、脂の甘みと肉の旨みのバランスが特徴とされている。
その豚肉を使い、料理はアメリカンドッグのスタイルに仕立てられている。
外側の衣は香ばしく揚がり、かじると中から豚の旨みがしっかりと広がる。
見た目はどこか遊び心のある一串だが、素材には地域性のある食材を選び、
ストリートフードの形に落とし込むところにこの店らしい発想がある。
軽快なテンポで続くコースの中でも、印象に残るフィンガーフードのひとつだった。

パンキ
インド西部・グジャラート州の料理 パンキ。
米粉の生地をヨーグルトで発酵させ、焼き上げた一皿で、表面には香ばしい焼き目。
口にすると、餅のようにも感じるもっちりとした食感が印象に残る。
生地の中にはスパイスが忍ばせてあり、添えられた青唐辛子が味を引き締める。
発酵によるやさしい酸味とスパイスの香りが重なり、シンプルな構成ながら奥行きのある味わい。
インド料理の発酵の発想を取り入れつつ、コースの中では軽やかなアクセントとして組み込まれていた。

白苺
小皿で供されたのは、白苺を使った一皿。
苺の上には、薄く張られたホエイのジュレシート。
乳清ならではのやさしい酸味が、白苺の繊細な甘さに重なる。
ジュレは薄くやわらかな口当たりで、苺の瑞々しさを邪魔せず、軽やかな余韻を残す。
コースの序盤に挟まれる、口の中を整えるような小さな一皿だった。

菊芋のムース
続いて供されたのは、菊芋のムース。
菊芋のやさしい甘みをベースに、ブルーチーズのコクを重ね、仕上げにトリュフオイルを数滴。
口当たりは軽く、ふわりとしたムース状。
菊芋のほのかな土の香りにブルーチーズの塩味と旨みが重なり、
最後にトリュフの香りがふっと広がる。
強い味ではなく、全体はあくまで軽やか。
コースの合間に挟まれる、季節の素材を使った小さな一皿だった。


美人ブリ
大分県産の美人ブリを使った一皿。
酒粕を餌に与えて育てられたブリで、脂はありながらもすっきりとした後味が特徴とされる。
身はやわらかく、透明感のある仕上がり。
薄くスライスしたブリと、大根の葉を重ねるようにしてミルフィーユ状に構成。
上にはハーブやマスタードシードが散らされ、香りと食感のアクセントになっている。
ブリの脂に対して、大根の葉のほのかな苦味とハーブの香りが重なり、全体は軽やかな印象。
素材の持つ味を活かしながら、シンプルに組み立てられた前菜だった。

傑作まんじゅう博多「Gohりもん」
福岡の銘菓として知られる、明月堂の 「博多通りもん」 をアレンジした一皿。
名前は 「傑作まんじゅう博多 Gohりもん」。
しっとりとした生地の間に、フォアグラクリームとタマリンドのジャムをサンド。
通りもんのやさしい甘さに、フォアグラのコクとタマリンドの酸味が重なる構成。
横には金柑のソースと、アールグレイで香り付けした金柑のコンポート。
柑橘の爽やかな酸味と紅茶の香りが加わることで、全体の味わいが軽やかに整えられている。
福岡の定番菓子をベースにしながら、
フレンチとスパイスの感覚を重ねた、GohGanらしい遊び心のある一皿だった。

蒲江ヒラメと黄色人参
大分・蒲江のヒラメを使った一皿。
ヒラメは蒸し焼きにして火を入れ、
上には細くカットした黄色人参を重ねた構成。
ヒラメは水分を丁寧に調整することで、
しっとりとしながらも締まった食感に仕上げられている。
ソースは白ワインベース。
ヒラメの甘みを引き立てる、軽やかな仕立てだった。

博多和牛サーロイン
メインは 博多和牛のサーロイン。
火入れはしっとりとしたミディアム寄りで、赤身の旨みと脂の甘みのバランスがよく伝わる仕上がり。
下には舞茸のソテーが添えられ、きのこの香ばしさが肉の旨みを支えている。
ソースは黒ニンニクのマヨネーズソース。
黒ニンニク特有のコクと甘みが加わり、肉の味わいに奥行きを与える。
上には福岡・筑前町の 脇水れんこん を、チップスとボイルの2つの状態で。
香ばしさと歯切れの良さが加わり、肉料理に軽やかなアクセントを添えている。

牛のしぐれおかき
デザート & フィナーレ
モンブラン
デザートは、GohGanで定番となっている球体シリーズのモンブラン。
ドーム状の生地の中には、うきは産の栗を使ったマロンクリームと渋皮煮。
提供されたら、スプーンで球体を崩して中のクリームと合わせながら食べ進める。
外側の軽い生地に対して、中はなめらかなマロンクリーム。
栗のコクとやさしい甘さが広がる。
横にはアイスクリームとクランブルが添えられ、食感と温度のコントラストも楽しめる構成。
コースの締めにふさわしい、軽やかな余韻を残すデザートだった。

小菓子
コースの最後には、小さな小菓子が供される。
ガラスケースの中に並べられているのは、
サクッとした食感のクッキーサンド。
中にはクリームが挟まれており、コースの余韻をやさしく締めくくる甘さ。
見た目も含めて、最後まで楽しませる演出になっている。

さらにもう一皿は、白い小石を思わせる器に盛られた小さな菓子。
丸く整えられた一口サイズで、食後に軽くつまむプティフールとして提供される。
食事の締めくくりに、コーヒーや紅茶とともにゆっくり楽しめる小さな甘味だった。

まとめと感想
フレンチの技術をベースに、インド料理のスパイスや発酵の要素を重ねていくGohGanのコース。
最初のパニプリから始まり、フィンガーフードや魚料理、肉料理、そして名物のスパイシークラブカレーへと続く流れは、ジャンルにとらわれない自由な構成になっている。
大分・蒲江のヒラメや博多和牛、筑前町の脇水れんこんなど、九州の食材もしっかりと取り入れながら、スパイスや柑橘、発酵のニュアンスを組み合わせていく料理が印象的。
福岡の銘菓「博多通りもん」をアレンジした“Gohりもん”など、ローカルの文化を料理に落とし込んだ一皿も面白い。
中でも締めのスパイシークラブカレーは、この店を象徴する一皿。
スパイスの香りとココナッツのまろやかさ、ズワイガニの旨みが重なり、コースの最後にしっかりと満足感を残してくれる。
全体を通して、フレンチとインド料理という異なる料理文化を無理なく融合させながら、遊び心のある表現で組み立てられているのがGohGanらしさ。
ガストロノミーでありながら構えすぎず、料理の楽しさが伝わってくる一軒だった。

予約とアクセス情報
GohGanは、福岡市博多区住吉の「010 BUILDING」1階にあります。予約は電話のほか、オンライン予約にも対応しています。公式サイトから店舗情報を確認できるほか、一休.comの予約ページからも予約可能です。電話番号は 092-281-0555 です。
アクセスは福岡市地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」から徒歩約5分。那珂川沿いの「010 BUILDING」にあり、店内だけでなく川沿いのテラス席も備えています。
営業時間は、公式サイトではランチが土・日・祝日の12:00〜15:00、ディナーが17:00〜22:00。月曜日が定休日で、祝日の場合は翌日に振り替えとなります。なお、予約サイトではディナーの営業時間が曜日によって異なる案内もあるため、予約時には最新の営業情報を確認しておくと安心です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | GohGan(ゴウガン) |
| 住所 | 福岡県福岡市博多区住吉1-4-17 010 BUILDING 1F |
| アクセス | 地下鉄七隈線「櫛田神社前駅」徒歩約5分 |
| 電話番号 | 092-281-0555 |
| ランチ | 土・日・祝 12:00〜15:00 |
| ディナー | 17:00〜22:00 ※曜日により変更あり |
| 定休日 | 月曜日 ※祝日の場合は翌日に振替 |
| 予約 | 電話・オンライン |
| 公式サイト | GohGan公式サイト |
| オンライン予約 | 一休.com|GohGan予約ページ |
| 施設公式サイト | 010 BUILDING |
※営業時間・定休日は変更される場合があるため、訪問前に公式サイトまたは予約ページで最新情報を確認するのがおすすめです。
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